2015年2月3日火曜日

「光接続のインターネットが安くなります」電話に注意!

これまでの、プロバイダー乗り換えを勧める自称「NTTの代理店」から、タイトルのような電話がかかることは多かったと思います。これが、2月1日からはもっと多くなります。NTTが光回線を卸売りするようになったからです。どういう「規制緩和」でこのようなことが起きたのか不明ですが、JRが乗車券を業者に卸売りし、その業者が安く売るようなものです。

TVでも宣伝が始まっていますね。ocn光とかソフトバンク光とか、biglobe光など、プロバイダー系のものが多いですが、これまでBフレッツなどの回線業者+プロバイダーという契約が、プロバイダーが回線を直接再販売することで、契約の一本化をするものです。一本化するとどういう得があるのか?

日本の光ファイバーは、NTTと東京電力系のKDDIの2種類しかありません。電柱に、これ以外のケーブルは配線できないからです。そこで、NTTはこの回線を卸売りすることにしたのです。日本のインターネット契約はNTTなどの回線業者とBiglobeなどのプロバイダーの2つの業者との契約が必要でした。これを、「一つにまとめる」ということを進めた結果、NTTにまとめるだけでは不公平、ということかプロバイダー系の業者にも統合できるように、NTTが回線を卸売りするようにしたのです。その結果、Win坊が推奨しているBiglobe(NEC)からも案内が来て、「Biglobeひかり」という新しい接続契約を始めたので、こちらに乗り換えを、というものでした。確かに、2つの業者に契約する方式では、変更や解約は両方に連絡しなければならず、請求も別々に来るので、いくらかかっているか分かりにくかったのです。

そこで、契約をまとめようと調べたら、分からないことだらけ!NTTのひかり電話や、ひかりTVなどのサービスがどうなるかはbiglobeでは分からないのでNTTに聞いて欲しいとのこと。NTTから変更のための新しいID(転用承諾番号)を発行して貰う手続きが必要なので、NTTに電話して確認すると、これらのサービスはNTTに残るということでした。回線の管理や端末装置の管理は、プロバイダー側に移行する、ということでは、回線を使うIP電話や地デジのアンテナサービス(ひかりTV)の設定管理はどこがやるのか分かりません。ルーターなどが壊れることは、良くあることで、そのときにNTTの故障相談が使えなくなると、機器の交換などはどこが対応するのでしょう。必ずしも、ユーザーに利益のある変更では無さそうなので、無視する(変更しない)方が良いという結論です。
いずれにしても、知識のないままうっかり「乗り換え」はしないでください。業者は、新聞加入員と同じで、1件の乗換契約で稼いでいます。2年縛りのインターネット契約は、新規で6万円キャッシュバックがあります。どうせ乗り換えるのなら、家電量販店で「パソコン1円」をもらった方が、キャッシュバックが自分のものになり、お得です。