2015年6月20日土曜日

スマホやるバカ、やらぬバカ

 駅で電車に並ぶ10人のうち、7人がスマホをいじっており、席に座ると7人掛けに座る5人がスマホをいじっています。彼らのスマホの利用は、殆どがオンラインゲームと音楽プレーヤーです。

 電話会社がNTT独占だった日本では、インターネットを利用することにブレーキをかける携帯が中心で、これがガラパゴス携帯を生んだ要因でした。au・softbankが参入した後も、NTTの既得権を踏襲するだけで、相変わらず高い通話料金の電話回線を使わせることを狙っていました。インターネットが中心になると、電話会社としての利益が無くなるのです。スマホは高いという伝説も、回線の卸売りを義務付ける規制解除で、格安スマホが登場し、実際はガラケーの方が高いと言うことが知られてきました。

 先日TV(Youは何しに日本へ)で、45日間の日本旅行をしている60代のアメリカ人の夫婦が紹介されました。再婚の記念旅行に日本を選び、折り畳み自転車で、全国一周の旅をしています。スマートホンのGooglemapと音声翻訳を使いこなしていました。68才と60才の、カリフォルニアに住む、共に子供も独立し、数年前に再婚した(老?)夫婦です。タブレットも持っていて、電波が届きにくいところでは、画面キャプチャーした地図を見ながらの旅です。カリフォルニアでは、家の固定電話を使う人はいないそうで、殆どの人がスマホだけだそうです。日本のようにガラケーの無い国なので、携帯電話=スマホです。

 海外からの旅行客が増える中で、本当のスマートホンの利用者が来日してきます。東京オリンピックでも、スマホの利用環境改善が求められ、都市部での無料WiFiスポットも増えるようです。携帯電波の独占も改善され、安いデータ通信が使えるようになっています。実は、ガラケーを使う人がいるから、スマホの料金が高止まりしていたのです。