2015年12月28日月曜日

アノニマス(anonymous)

アノニマスと聞くと、webサイトをハッキングしてページを書き換えたり、膨大なデータを送りつけて閲覧不能にする攻撃をし、自分たちの主張をばらまいているネット上のテロ集団を思い浮かべる人も多いと思います。

元々の意味は、「匿名」というもので、コンピューターの世界では、アカウント情報なしにネットワークに参加することを言います。インターネットが双方向で無かった時代、実はつい最近までインターネットはダウンロードが中心で、アップロードを制限するものでした。インターネットも、テレビやラジオと同じに、見るだけ・聞くだけのものでした。このため、接続契約もスピードはダウンロードスピードのことで、アップロードはダウンロードの数分の一しかありませんでした。

IT(インフォメーション・テクノロジー)が、ICT(インフォメーション・アンド コミュニケーション・テクノロジー)と変化し、インターネットはアップロードも平等になったのです。SNSやクラウドの拡大で、インターネット上には個人がアップロードした情報も多く蓄えられています。そこで重要になったのが、アカウントと言う個人情報を持って接続することです。アカウントを偽装したり、他人のアカウントを使うことが罰せられる法律もできました。アノニマスは、ネットワークでは犯罪につながるテロ行為なのです。

匿名で書き込んだつもりでも、接続のアカウントで個人が特定できます。アカウント情報や、これを使う接続は、世界中の人が共有するインターネットという情報のセキュリティを保証するために必要なものです。2016年は、更にアカウントの重要性が高まるでしょう。給料をもらったり、所得税を払うにも、マイナンバーというアカウントが必要になりました。