2015年12月18日金曜日

データ共有時代のアカウントの重要性

インターネットという、データ共有ネットワークが拡大するにつれ、インターネットを介して文章・画像・動画・音楽の共有が進んでいます。これらは、インターネット上に置かれたサーバーというデータの保管場所を経由して行われます。データの持ち主がデータサーバーにアップし、これを特定または不特定のユーザーがダウンロードして利用できるようにするものです。これとは別に、データサーバーを置かず、特定のPC同士で直接データ共有するものもあります。P2P(ピーツーピー)という方式です。データサーバー経由であろうとP2Pであろうと、インターネットというネットワークは、実際には複数のインターネットサーバーを経由して、データが共有されます。かつて、winyというP2Pのファイル共有の仕組みを開発者が訴えられた裁判がありました。これは、この便利なソフトを利用して、著作権のある音楽データが共有されたり、共有してはいけないデータが流出したりしたことで、開発者が訴えられたものです。結局、仕組みそのものとソフトウェアに責任は無く、開発者が罪に問われることはありませんでした。しかし、インターネット利用の匿名性が問題になり、アカウント(発信者・受信者の個人情報を登録して、接続者を特定できるID・パスワードの組み合わせ)が必須になりました。受動的に見るだけでなく、自分が作成した情報をインターネット上にアップすることが、ICTです。インフォメーション(I)・テクノロジー(T)が、コミュニケーション(C)を加えてICTになったのは、アップロードする機会が増えたからです。匿名ではアップロードできないのです。そこで必要になるものが、アカウントです。無料で作れるアカウントですが、重要性が高まる中で、アカウントのセキュリティも大事になります。他人のアカウントを使うことは、不正アクセス禁止法で処罰されます。また、共有サービスを提供する側も、使われるアカウントを管理するため、不正使用者のアカウントを閉鎖したり制限するようになりました。アカウントは、クレジットカードのようなものです。大事にしましょう。また、アカウントの維持のため、管理者からの通知はきちんと読んで、対処してください。