2021年5月5日水曜日

利用規約の更新

 Microsoftから、「利用規約の更新」というメールが来たと思います。windowsの更新だけでなく、利用規約も更新とは・・、と思う人も多いでしょう。これは、Windows10を使うときのアカウントであるMicrosoftアカウントの強化と、将来の有料化のためのものです。パソコンは、機械に入っているCPUやOSとディスク内のデータで動いています。ローカルコンピューター・スタンドアロンコンピューターという方式です。大型機の機能を、そのまま個人で使える小型で安い高性能な、マイコンピューターです。
 それが、インターネットの拡大によって、ネット上のサーバーのコンピューターとネット上のディスクのBigデータで動くようになりつつあります。ローカルマシンは、グラフィック(画面表示)の機能さえあれば、ディスクも計算機能も必要なくなっています。スマホが高性能なのは、データ回線でつながった高性能のサーバーコンピューターの機能を利用するコンピューターだからです。Windowsのスマホ化も、最終的にはこの方向を目指しています。「マイコンピューター」という言葉が無くなって「パーソナルコンピューター」になったのも、そういう意味でしょう。
 それでも、個人的なドキュメントやメール・写真などのデータを保存するディスクは必要ですが、これらは既にクラウドサーバーというインターネットに繋がったディスクを使うことで解消されます。テラバイト単位まで増えたパソコンのハードディスクは、今やその10分の1の容量のSSD(ディスクを回さず使う、ICメモリーの記憶装置)が主流です。Windows10でも、ワード・エクセルの個人データーもOnedriveというmicrosoft社のクラウドを使うのが標準です。無料で使えるOnedriveは5GBしかないので、ハードユーザーは有料で容量を追加して使います。この、クラウドを使うことが「利用規約の更新」が必要になった理由です。それを使うときのアカウント(誰が使うのかはっきりさせる個人情報)への責任強化が主な内容です。
スマホの世界でも、クラウドの利用規約が変更されています。googleアカウントでは、一つのアカウントで使えるクラウドの容量は15GBありますが、写真や動画を中心に使うので、これでは足りなくなり、写真は無制限だったのが、一部有料化になりました。
パソコンも、OS・アプリの無料化を進め、収益はクラウドの利用料で稼ぐようになるのです。