2014年11月27日木曜日

スマホ・タブレットが変えたパソコン・インターネットの常識

 スマホやタブレットが普及し、パソコンやインターネットの世界が大きく変わりました。「スマホ・タブレットは使っていないから関係ない」ということが言えなくなっています。
 その象徴的なものが、windows8.1なのですが、スマホ・タブレットを使っていれば、これらがパソコンに与えた変化を理解できますが、そうでないと変化に気が付くことなく、ただ「使いにくくなった」という感想しか出てこないようです。「パソコンは、インターネットとメールくらいでしか使わない」という人も、実は変化の大半がインターネットとメールの世界で起きているので、影響は大きいのです。
 変化のキィワードは、「クラウド」です。クラウドとは、インターネット上のサーバーに個人データを置いて、インターネットに接続して利用するものです。これに対し、パソコン本体のハードディスクにデータを置いて利用するものを、「ローカル」といいます。ハードディスクの無いスマホやタブレットが、ローカルにおける量が足りないので、データはインターネットで接続されたサーバーに置くのがクラウドですが、その便利さから、パソコンもクラウドを利用するようになっているのです。
  その昔、メールは、メールサーバーに留め置かれたものを、パソコンでインターネット経由で、ダウンロードし、サーバーには残さないPOP3という規格がありました。今は、メールは殆どがクラウドです。インターネットに繋がっていないオフラインでメールを使うことはありません。インターネット接続が常時接続でない時代は、送受信のときだけ繋いで、その時にパソコンにダウンロードしたり、送信メールをアップロードしていました。常時接続の時代には、メールの使い方も異なるのです。これが、長く使われたoutlookExpressが廃止された理由でもあります。
 20MBなどの制限があったPOP3メールのサーバーは、ダウンロードしてサーバーから削除しないと、メールも届かなくなりました。今の、クラウドメールは、無料で15GBものメールを保持できます。パソコンに保存しないので、パソコンを入れ替えたり、ディスクのクラッシュで失ったりすることはありません。クラウドメールの元祖がGmailですが、そのほかのメールもクラウド化が進んでいます。