2015年5月16日土曜日

ドローン規制

2015-05-15 10.10.58マスコミがドローンの可能性を評価し、新時代のツールということで持ち上げる番組を多く放送したと思ったら、今度はドローンの危険性を宣伝する番組を多く流しています。
マスコミが取り上げなくとも、ドローンの可能性に注目して、研究していました。ドローンのメリットは、操縦の簡単さです。ヘリコプターは、メインのローターが一つで、これを回して浮力を得ますが、その反動でローターの回転と逆の反作用で、機体が回転してしまいます。これを防ぐために、尻尾に小さな回転翼を付けて、回転しようとする力を打ち消します。このバランスが微妙で、操縦が難しいのです。同じ場所にとどまるホバリングができるようになるまで、数年かかります。
メインのローターを2つにすると、これを逆回転させることで、回転の反作用は打ち消せます。さらに4枚や6枚にしたものがドローンです。
一つのローターは小さくて済むので、電動モーターが使えます。これで、制御が楽になり、無線での操縦もやさしくなるのです。無線も、コンピューターで使われるWiFiを使い、操縦も専用のコントローラーでなく、スマホやタブレットでできます。
そして、カメラを搭載させ、動画や静止画の空撮ができるのが魅力です。虫や鳥の視点が得られるのです。
無論、使い方によっては問題も起きます。マンションのベランダに侵入すれば、覗き見もできてしまいます。人の上に落ちれば、けがをさせてしまうでしょう。しかし、個人の視点を3Dに広げてくれる道具です。凧と望遠鏡を組み合わせたおもちゃです。刑務所や、総理官邸がこんなおもちゃでセキュリティが侵されるというなら、それはおもちゃのせいではないでしょう。機体も、通常は鳥と同じように、1Kg以下です。鳥が、ピストルや爆弾を運べないのと同様、ドローンが積めるのは数百gのものです。
国会が素早く規制を審議し法案を作成するという動きは、もっと危険な安保法制を通過させるための目くらましだと思うのですが。