2017年7月1日土曜日

WiFiを知ってトラブルを避ける

スマホ・タブレットの普及で、WiFiの利用が拡大しています。WiFiという言葉は、良く聞きますが、WiFiに対する知識は普及していません。スマホが登場し、知識が無くても使えるように、自動化が進んでいるからです。WiFi接続に関するトラブルは増えています。

●WiFiとは、無線化したLANケーブルの国際規格

LANケーブルで繋げない(端末に端子が無い)機器をLAN接続するために使われるもので、ケーブルは見えませんが、長さはせいぜい50mのケーブルと同じものです。範囲内のルーター(親機)に繋がります。インターネットに繋がるのではなく、親機に繋がるためのものがWiFiです。

●LANケーブル接続との違いは暗号化
LANケーブル接続は、実際に線が見えるし、信号はケーブルの中を通るので、ケーブル内で傍受されることはありません。しかし、WiFi接続は見えませんし、信号は電波に乗って空中に広がります。そこで、傍受されることを防ぐために、データは暗号化されています。昔は、面倒な暗号化をしないで使う人もいましたが、今は暗号化しないで使うことはありません。しかし、一部の店舗などで提供されているFreeWiFiなどで、暗号化なしの接続が残っています。

●WiFiの接続は3段階のプロセスがある

第一段階は、親機と端末の間で、送受信関係が成立すること。これは、端末が、どの親機の電波を使うか(SSID)選ぶだけで成立します。
第二段階は、親機の設定した暗号化キィによって、暗号化した通信が成立すること。初めて選ぶときに、暗号化された親機の場合は、キィ入力を求められます。しかし、WiFiの履歴は端末に残るので、接続履歴のある場合は、入力しなくても接続状態になります。さらに、選ばなくても接続されます。キィが間違っていても、第一段階の接続はされています。

第三段階は、ルーターからIPアドレスを振り出され、ルーターのインターネット接続が共有できる状態です。ルーターがIPアドレスを振り出す場合、若干時間がかかります。そこで、ルーターが過去に振り出したIPアドレスをそのまま使うことで、時間の節約になります。この過去の履歴は、ルーターに残されるだけでなく、スマホにも残されています。スマホの場合は、この履歴が優先されます。これが、wifi接続トラブルの原因になります。

接続されているのに、インターネットに繋がらないというのは、この三段階の接続ができていないと起こります。第一段階の接続ができていることが、いわゆる「接続」で、第二段階まで出来ている場合が、「接続しています」になります。第三段階の接続まで至っていないときには、「限定的接続」などの表示が出ることもあります。インターネットに繋がらないことが、Wifiが接続できないことではありません。

SSIDとセキュリティキィを入れる昔の接続が、簡単に自動でできるようになったことで、Wifiは使えているのにインターネット接続ができない・・ということが起きます。