2021年1月22日金曜日

メールのセキュリティ

Gmailでは、有無を言わさず迷惑メールフォルダに放りこまれますが、@以降が正式な名前なので、なまじ知識のある人が騙されるようです。amazonを使って通販をしている人は、公式サイトがamazon.co.jpなので、そこから送られたメールだからと信じて開いてしまいます。メールを開くと、クレジットカード情報を更新してくれと言うサイトに導かれます。カード情報は、有効期限が変わり時々更新しないといけないので、聞かれるままに入れてしまうのでしょう。そうすると、その情報で誰かが買い物をして本人には引き落ちだけ来ます。通販の買い物なので、数万円の被害になりますが、気が付かずに放置する人が多いのでしょう。
 こういう、アドレスを偽装したメールが送れるのが旧式のPOP3メールなのです。受信は、パスワードで守られるものの、送信はノーチェックです。送信サーバーのポートをブロックして、送信にもパスワードが必要なポートを使うなど改良されてきましたが、amazon.co.jpのメールサーバーを経由しなくても、送信アドレスを書き換えて送れるメーラーもあります。早い話、pop3メールの送信アドレスは、何の保証も無いのです。popメールは、最も古いインターネット利用の通信方式で、fax通信のように、今や化石の技術です。あとからできたガラ携メールや、スマホメールの方がはるかにセキュリティが高いのです。
 @の後ろが会社のドメインになっているメールは、殆どがpop3メールです。@の後ろがgmailやoutlookになっているメールは、誰でも使えるフリーメールとして、「セキュリティが低い」と取引に使わないと宣言する会社が多いですが、gmailの方がはるかにセキュリティが高いのです。